ファンタジー小説『魔術師ペンリックの使命』|作品概要&読書感想

書籍情報

タイトル魔術師ペンリックの使命
著者
シリーズ
ジャンル
出版社
発売日2021/06/11
ISBN978-4-488-58715-4
タグ , ,
あらすじ

密書を運ぶ密使となったペンリック。苦難の末にようやく密書を渡す相手である将軍に出合えたものの、将軍は敵に目を潰された状態だった。ペンリックは医師として将軍の治療を始めるが…

読書記録

読了日2021/12/18
読了回数1
読書媒体Kindle
おすすめ度 ★★★★☆

感想(ネタバレなし)

・魔術師ペンリックの使命
・ミラのラスト・ダンス
・リムノス島の虜囚
前巻と同じく、独立した中編3作が収録されている巻だと思っていたら、連続した中編3作だった。
のどかなスパイもののかな?と思いながら読んでたらかなりの緊迫感ある展開の連続。行動する地域も変わったことで国際色豊かになったように感じた。

感想(ネタバレあり)

話としてはスパイに失敗したペンリックがスカウト対象だった将軍とその妹を亡命させるというものだったけど、話を読みながらペンリックの言動に何か違和感あるなと思っていたが、ペンリックももう30歳、魔を宿して10年以上経過しており、庇護者であり母親代わりでもあった王女大神官が亡くなっている状態に。今までは心から笑顔を浮かべる陽気な人物という印象だったのが、作った微笑が張り付いているような人間な印象になっていることで、その年齢と共に歩んできた苦労が感じられた。
新たな登場人物たちが癖ありすぎて再登場が楽しみだったりと中々興味深い事実が色々出てきたが、一番気になるのは将軍の許嫁でニキスの友人でもあるご令嬢のタナル。
機転を利かしてニキスの母の窮地を知らせたことからはじまり、毒を含めた薬の調合や、好奇心が強すぎて終いには従者からこのままでは海賊になってしまうと言われる始末。
登場して会話した期間はそれほど長くなかったけど、この人が冒険・または事件の中心にある時にどんな行動を起こしてくれるのか凄く気になるところ。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次